おおさきだよりメルマガ150号(通算434）2014(平成 26)年4月号
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おおさきだより メルマガ 150号 （通算434）
２０１４（平成 26）年４月号
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*****＜今月のことば＞**************************************
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◇◇忘れるということ ーあれから半年ー◇◇ 教会長 田中元雄
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私が十二指腸癌の摘出手術をうけてから半年になります。これまで、順調に
おかげをこうむり、主治医からはベストの状態で推移している、と喜んでもら
えました。進行性癌のかなり進んだレベル（レベル４）で、多臓器を摘出し、
縫合する複雑な手術で、９時間を要しました。
39日間の入院ののち退院し、しばらく様子をみてから抗癌剤治療に入り、４
ヶ月ほどが過ぎました。半年で一応終わることになっていますので、そうした
ら私の治療は完結するのか尋ねてみました。医師の答えは、「それが悩ましい
ところです。半年抗がん剤を投与したから完璧というわけにはいかない」とい
うのです。私はそれを聞いて、医師の立場としてはそうなんでしょうが、今の
治療が終わったら、特別のことがない限り、あとは自然に任せようと思いまし
た。
抗がん剤を摂ると、抵抗力が弱まるから絶対に風邪をひかないようにと注意
されています。さしたる自覚する副作用もないものの、食欲がなかなか湧きま
せん。入院中から、食事は、ゆっくり食べること、よく噛むこと、食べ過ぎな
いことの三つを守るように言われ、そのことを守ってきました。食欲のないと
きほど、50回、60回ほども噛んで、半分無くなった胃の代わりに口の中でドロ
ドロにしてから飲み込みます。ところが、二、三日前、うっかり何の意識もせ
ずに食事を済ませてしまったときのことです、ひどい腹痛になりました。気分
が悪くなったので、横にならせてもらったのですが、しばらくするとひどい吐
き気がしてトイレに駆け込みました。それから激しい吐き下しが始まりまし
た。もっとも注意しなければならない状態に陥ったようです。吐き下しは一日
で収まりましたが、その日とその翌日、まったく食欲がなく、体重も３kg余り
減りました。それまで余りに順調だったので、ついうっかりしたのです。これ
は、この時点で経験しておいてよかったと思いました。私にはそういうことは
起きないから大丈夫だ、と過信したらいけないということだと教えられまし
た。
それで、久しぶりに入院中に書き記した日誌を読み返してみました。読んで
みて驚きました。ついこの間の出来事なのに、もう随分忘れかけているので
す。例えば、入院した日、主治医から手術に関する詳細な説明がありました。
手術では、胃を半分、十二指腸全部、空腸（小腸の一部）を15センチ切除し
て、胃と小腸を直結する。その他に膵臓の1/3(膵頭部）、胆のうと胆管の切除
を行う。大動脈周囲のリンパ節に転移と腹膜播腫の疑いがあるなどの説明があ
りました。
その翌日、外科病棟の看護師から、「手術を受けることに不安があります
か」と尋ねられて、「いえ、何も」と答えました。手術当日の朝、心はスッキ
リして、「神さまにお任せしよう」と晴ればれとした気分でいました。
ところが、日誌を見ると、入院日に上記のような手術の中身について医師か
ら詳細に説明をうけて、予想以上に大きな手術であることが分かり、これは復
活には相当時間がかかりそうだな、と思って、「気分は少し重く」と書き記し
ています。そうか、手術前には重い気分に陥っていたのか、と今更ながら気づ
きました。
命にかかわる大事を前に、なんの葛藤もなかったのだろうか、と自分でも思
っていましたが、その後の思いわけによって、気持ちが切り替わっていたこと
に気づきました。
手術後の一週間がいかに苛烈なものであったか、ということも思い出しまし
た。この間、食べものも水も禁止です。点滴で命を保つのです。水をごっくん
と飲んでしまった、あるいは食べものをぱっくんと食べてしまった、という夢
を何度も見たようです。しまった！と目が覚めるのです。
手術の翌日には歩行練習です。どうやって体を横に向けたらいいんだろう、
どうすれば起きることができるんだろう、などと思う間もなく、看護師は指示
しながら手を添えてくれます。実に巧みです。腹部は猛烈に痛みますが、腹を
手で押さえ、息を吐きながら体を起こすと起きることができるのです。看護師
はパジャマの腰のうしろをぎゅっと握っています。サンダルを履く。立ってみ
る。立てる。歩く。歩ける。廊下を出てナースステーションの前まで歩いてみ
る。看護師たちがじっと見守っています。一度経験してみると、次からは不思
議と自分一人で出来ます。数日後、早い快復のために、１日に4000歩以上歩く
ことをノルマとして自らに課しました。
切腹のあとの体は熱をもっています。夜寝ていると、猛烈に熱いのです。唸
りながらふとんをよけます。唸りながら体を横にし、背中、腰の熱を冷ましま
す。パッドも熱く、取り除きます。腹帯をしていますが、大汗のせいでしょ
う、全身にあせもができました。その関係なのか、いまだに皮膚のかゆみは取
れず、じんましん状態です。
それらのつらい感覚は残っていますが、総じて、あの激しい痛み、かゆみ、
つらさは忘れかけていました。忘れるということはおかげなんですね。あの激
烈なつらさがずっと忘れられずにいたら、とても耐えられないのではないかと
思います。
手術後、麻酔から目が覚めた時の、『新しいいのちを頂いた」という感激は
忘れることはできません。皆さんからお祈りを頂いたことがひしひしと感じら
れたあの感覚、感激を今も熱い思いでふり返ります。しかしながら、これも薄
れゆき、忘れがちになるのではないか、と自らを危惧します。
四代金光様の「賜びしいのちあるありて 今日もめざめたり めざめしこと
はありがたきかな」というお歌が実感をもって心に迫ってきましたが、それが
いつの間にかあたりまえになりかねない、そういう危うさをもっていることを
思います。せっかくの有り難い体験が、何事もなかったかのようになってしま
ったのではあまりにも勿体ないですから。
忘れるということは、おかげでもあり、危なさでもある、と思わされていま
す。
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◆カンボジア支援・１食１円募金にご協力をお願いします！
“１食１円募金”とは･･・
栄養が足りないカンボジアの子供たちのためのプロジェクトです。
「私たちが食事をするつど、カンボジアの子供を招待するかわりに、
自分のおかずをちょっと減らして、カンボジアの子供のために１円献金する」
という趣旨で、２０年前にスタートしました。
集まった募金は、カンボジアの子供たちのために使われます。温かいご協力を
お願いいたします。
すでにもっとも貧しい小学校で給食が始まり、図書室が動き始めました。
募金は教会の募金箱、
またはこちらへ → 郵便振替 00120-5-36675
※郵便振替の際は「カンボジア」と書いてください。
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＜４月のこよみ＞
６日（日）朝10時 月 例 祭
９日（水）〜１０日（木）御 本 部 大 祭 参 拝
11日（金）昼2時46分 震災から3年1ヶ月目の祈り
16日（水）朝10時 月 例 霊 祭
17日（木）朝10時 手作りの会
20日（日）昼１時半 大 祭 前 洒 掃
26日（土）昼１時半 大 祭 準 備 御 用 奉 仕
27日（日）朝11時 天 地 金 乃 神 大 祭
教話 「天地金乃神と申すことは」 教会長
28日（月）朝９時 大 祭 後 片 付 け 御 用
29日（祝）昼１時半 北沢教会天地金乃神大祭
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◆天地金乃神大祭
４月２７日（日）午前１１時
教話 「天地金乃神と申すことは」 教会長
天地のみ恵みに感謝の真を捧げます。
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大祭御用奉仕 〜何か一つでも、御礼をこめて〜
◇２０日（日）１３時半〜 大祭前洒掃
お広前、ホール、談話室等の洒掃、窓ガラス拭きなど
◇２６日（土）１３時半〜 前日準備御用奉仕
洒掃、御神具類整備、直会準備、祭員控室準備など
◇２７日（日）祭典当日
朝祈念後（午前6時過ぎ）から御用態勢に入ります。それぞれのご都合でご
参集下さい。
◇２８日（月）９時〜 片付け御用
皆で真心の御用をお仕えし、
ご大祭を迎えさせていただきましょう
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ご本部 ４月１０日のご大祭に参拝します。
お供えになる方は、４月６日までに教会にお持ち下さい。
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＜気功教室＞ 毎週木曜日 夜７〜８時 １回200円
練功十八法、五禽戯内家功、十三勢太極気功他
4月3日、（10日はお休み）、17日、24日
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＜金光教の時間＞ ニッポン放送 1242kHz 日曜日 午前4時30分
ニッポン放送 日曜日 午前4時30分
4月6日 「言葉を生む心」 （明渡 清志）
4月13日 「神様に助けられた命」（高津 眞男）
4月20日 「ホームステイ」（藤原 真美）
4月27日 「人の痛みに寄り添う」（菅原 信一）
5月4日 「神様におすがりしながら」（片島 斎弘）
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金光教大崎教会
〒142-0041 東京都品川区戸越５丁目13-10
TEL (03)3782-0049
FAX (03)3782-0429
郵便振替 00120-5-36675
URL http://osaki.konko.jp
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