おおさきだよりメルマガ149号(通算433）2014(平成 26)年3月号
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おおさきだより メルマガ 149号 （通算433）
２０１４（平成 26）年３月号
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*****＜今月のことば＞*****************************************
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◇◇◇ カンボジアを訪れて ◇◇◇ 田中真人
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父がカンボジアを訪れた時の話をスライドを見ながら聞いたことがある。２
０年以上前のことなので、あまり詳しく覚えていないのだが、泥が混ざったよ
うな雨水で体を洗っている父や、栄養不足で体の小さな子ども達の写真などが
あった。印象的だった話がある。 「子供たちは、あれだけ過酷な状況の中に
いても目が輝いていて生き生きとしている。それに比べて私たちはどうだろう
か？ これだけ恵まれているのにも関わらず、どこか目が曇っている。私たち
は、彼らから学ぶべきことがある」こんな感じの内容だったと記憶している。
私はその時、２０年後にカンボジアに行くことになるとは、想像もしていな
かった。
２月10日から10日間、妻と一緒にカンボジアに足を運んだ。首都プノンペン
から車で４時間ほどのところにあるコンポンチュナン州のプラック・サラ小学
校でのことについて書いてみたい。 小学校は国道から外れ、奥まった僻地に
あった。 雨季には、あたり 一面湖のようになり、道路も水没し、学校へは
小さな手漕ぎボートで通う。そんな説明を聞きながら学校へ向かった。
学校に到着し先生と挨拶を交わし、教室へ。練習していったカンボジア語で
挨拶をした。生徒達から歓迎の歌があり、ジーンと胸に迫るものがあった。私
達も用意していった歌を披露した。生徒たちは、聞いたことのない日本語の歌
と踊りを、クスクス、ゲラゲラ笑いながら一緒に踊り楽しんでくれた。
「地雷の数だけクレヨンを」という願いで始まった金光教の「クレヨンを送
る運動」から現地に送られたクレヨンを、現地スタッフと一緒になって手渡し
た。子ども達は目をキラキラと輝かせ、両手を合わせて「オークン」（ありが
とう）と喜んでくれた。「クレヨンを送る運動」では、東京センターで月に一
回有志が集まり、賑やかにクレヨンの包装や、人形作りなどをしている。興味
のある方は、金光教東京センターまたは大崎教会にご連絡を。
プラック・サラ小学校は三教室あるのだが、一つの教室を真ん中で左右に分
けて（右は五年生、左は一年生など）一人の先生が二つの学年を教えている。
なぜ？それは、学校の先生の数が足りないからだ。なぜ足りないのか？
カンボジアでは２０年にもわたる内戦があった。その中でも、忘れてはなら
ない歴史的な悲劇がある。１９７５年〜１９７９年にあったポル・ポト政権に
よる大虐殺だ。ポル・ポトの思想は「原始共産主義」。階級・格差の無い社会
を目指し、知識人層は自国には不要とする考えで、学校、病院、伝統文化、宗
教、家族、通貨など、人々が培ってきた「文化」と呼ばれるモノは、邪悪な西
洋文明に毒されているとして全て抹殺。 それに伴い、教師、技術者、医師、
踊り子、お坊さんなどの知識人はもちろんのこと、外国語ができたりメガネを
かけているだけで知識階級と見なされ殺されたのだ。１５０万〜３００万人が
虐殺されたと言われている。
現在、都市では先生が育ってきているが、農村部では資格を持たない人が教
師として教えているところも多い。そして、教師の数が足りていない。
その他、問題は多い。ポル・ポト政権時代に書物はみな燃やされてしまっ
た。プラック・サラ小学校の生徒たちは教科書を持っていない。図書室もなく
読む本が一切ないのだ。先生たちに「何が最も求められているのか？」と聞く
と「子供たちの栄養は足りていない。しかし、それは、少し後でも大丈夫だ。
今すぐにでも本が欲しい！教育が最重要課題だ！」と図書室の重要性を熱く語
った。このような学校は他にも多数ある。
絵本や本は、生徒たちのさまざまな能力を養い向上させる。たとえば、基礎
知識の向上、想像する力を養い、単語を覚えボキャブラリーを増やし、自分で
勉強する意欲を養い自主性を向上させ、読み聞かせによって聞く力も養われ
る。
日本では、勉強できることを当たり前だと思っている私たちがいるのではな
いか。これらのことに改めて気づかせられた。
教祖様は次のようにみ教え下さっている。
「わが身を忘れて人を助ける、そのかわいいと思う心が神心じゃ。その神心に
おかげがいただけるのぞ。それが信心ぞ」（『金光教教典』理V・尋求168）
難儀な人を助ける祈りと行動を集結し、神様の働きを現わせる信心をさせて
頂き、皆様と共に命を輝かすことができたらと願っている。私達も難儀な世の
中に生きていると言ってよいところがある。これだけ恵まれているのに不平不
足の心がわき、心が曇ってしまうことがある。
人を助けるということは、支援者が一方的に被支援者を助けるのではない。
支援者が、相手との触れ合いの中から、学び、感じ、心が育てられ助けられ
る。共に関わり合って生きてこそ、お互いに助かる世界がある。お互いが関わ
ることによって双方の助かりがある。これは、本教の助かりである「あいよか
けよ」の関係ではないだろうか。
クレヨンを配った時のキラキラした子供たちの笑顔。あの子供達が、勉強を
して本を読み、世界を広げ、５年、１０年、いや２０年後にさまざまな可能性
を広げ育っていくことを願ってやまない。そのお手伝いをできることは、あり
がたいことではないだろうか。
子どもたちは生まれる場所も国も選ぶことができない。子供たちに学ぶ機会
と栄養を。
大崎教会では、これまで皆様にご協力頂いてきた一食一円募金を、プラック
・サラ小学校の図書室を設けるプロジェクトと給食補助プロジェクト（月に一
回）にあてさせて頂くこととなりました。これらのプロジェクトは皆様からの
温かい心によって支えられています。プロジェクトの継続・展開のためには、
皆様の温かい真心のご協力が必要です。日本ではわずかな金額でもカンボジア
では大きな夢への第一歩を支えることができます。ご協力いただければ幸いで
す。
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【１食１円募金】
募金は教会の募金箱、
またはこちらへ → 郵便振替 00120-5-36675
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◆カンボジア支援・１食１円募金にご協力をお願いします！
“１食１円募金”とは･･・
栄養が足りないカンボジアの子供たちのためのプロジェクトです。
「私たちが食事をするつど、カンボジアの子供を招待するかわりに、
自分のおかずをちょっと減らして、カンボジアの子供のために１円献金する」
という趣旨で、２０年前にスタートしました。
集まった募金は、カンボジアの子供たちのために使われます。温かいご協力を
お願いいたします。
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◆勧学祭・春まつり
３月３０日（日）午前１０時〜午後２時
子どもたちが今日まで成長させていただき、春から入学・進級できることへの
お礼を神様に申し上げ、新学年も元気に遊び、勉強できるようにお礼をするお
祭りです。
祭典は子どもたちがお仕えします。
ご家族そろって是非ご参拝ください！
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＜３月のこよみ＞
２日（日） 朝10時 信徒会役員会 （3月度）
６日（木） 朝10時 月 例 祭
９日（日） 朝10時 いわおプレ集会（リーダーのみ）
11日（火） 昼2時46分 震災から3年目の祈り
15（土）〜16日（日） 東日本大震災3年祭ツアー
20日（木） 朝10時 手作りの会
21日（祝） 朝11時 春 季 霊 祭
お話「カンボジアを訪ねて」
田中真人師・さくら師
22日（土） 昼1時30分 布教部
23日（日） 朝10時 信徒会役員会 （４月度）
28日（金） 朝9時 多磨霊園参拝
30日（日） 朝10時 勧 学 祭 ・ 月例祭 ※／春 ま つ り
引き続き わさび会
※３年祭ツアーがあるため、16日の月例祭は30日の勧学祭に併せてとり行いま
す。
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◆春 季 霊 祭
３月２１日（祝）午前１１時
お話「カンボジアを訪ねて」田中真人師・さくら師
縁のみたま様のお好きだった物をお供えください
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＜気功教室＞ 毎週木曜日 夜７〜８時 １回200円
練功十八法、五禽戯内家功、十三勢太極気功他
3月6日、13日、20日、27日
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＜金光教の時間＞ ニッポン放送 1242kHz 日曜日 午前4時30分
ニッポン放送 日曜日 午前4時30分
3月2日 「お母さんが怖い」 （瀬戸 信吉）
3月9日 こころの散歩道第1回「五十肩になりまして」）
3月16日 こころの散歩道第2回「笑うこと」
3月23日 こころの散歩道第3回「ミツバチさん」
3月30日 こころの散歩道第4回「銀座のお漬け物」
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金光教大崎教会
〒142-0041 東京都品川区戸越５丁目13-10
TEL (03)3782-0049
FAX (03)3782-0429
郵便振替 00120-5-36675
URL http://osaki.konko.jp
facebook http://www.facebook.com/osaki.konko
e-mail: osaki@konko.jp
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