| 先日の台風16号は、自然に恵まれた岡山県にも、大きな傷跡を残しました。 倉敷市の南端、児島に母の実家がありますが、床上浸水しました。 片付けの手伝いに行く途中、はじめて見る光景がたくさんありました。 玉島、水島、児島、いつも通る道がかなりの渋滞です。11時頃でしたが、こんなにたくさん人が住んでるんだなーという位多くの人々が、畳、布団、絨毯、そして電化製品をごみステーションに運び出していました。その為、片側通行状態になり、渋滞に拍車をかけています。動かない車の中で「これから、畳屋さん、車屋さん、電気屋さん、大変だろうなー」と、ぼんやり思っていました。倍の時間をかけ、やっとたどりついてみると、70坪の家が全部浸かっており、早速全てのものを運び出しました。思いついてゴミ袋をあるだけ、70枚位持参したのですが、あっという間に無くなりました。詰めてはごみステーションに運んでいましたが、収集車が追いつかないほど、ごみの山です。その為、車を引き取りにきたレッカー車が通れず、手で押して運んでいます。それで、庭が広い家なので、当分は出すのを 遠慮することにしました。食器や、家具を運び出しながら、長い休み毎に過ごした幼い日の思い出が消え去るようで、切ない思いになりましたが、叔父・叔母・いとこ達の方がもっと辛いのだと思い、淡々と捨てていきました。 きょう、近所の方たちと話していて「今まで岡山の人は恵まれすぎていて、こんな時油断や軽く見る気持ちが強いんだ」という結論になりました。 今まで、テレビのニュースで見てきた光景を目の当たりにして、自然の大きさ・怒りを感じました。浅間山の噴火のニュースを聞いて、さらにそう思いました。
|