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金光教大崎教会へようこそ。
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[ 三代教会長教話 ]

2002(H14)年4月
三代教会長 田 中 花 枝

御礼とそして祈り

 ご造営の新築落成奉告祭を麗しく盛大に仕えさせて頂いてから満一年経った今日、天地金乃神大祭をお仕えさせて頂きました。
 思えば、私が昨年三月十七日退院して車で戻り新しい教会の前に立った時、天地の無限を表徴するR壁を見た時、そして天地書附の奉掲された前に立った時、腰を二つ折りにして深々と拝礼した私は、ご神殿の壁も無限の天地を表すもの、それらの前で、ご神殿の尊厳さと重厚さに感動で胸が張り裂けんばかりで、涙が次々と湧きだし、この感動、私の生涯、この感動を薄れることなく、しっかり頂いていこうと思いました。
 あれから一年、お広前ご神前を拝礼いたしますと、初めて私が感じたあの思いはそのまま同じ様に無限の命を表徴してくださる親神様に、そして初代教会長田中ミチ先生、二代教会長田中忠一先生方のお働きを頂いていることを真剣にお礼申し上げております。
 新しい御神殿に神様霊様を遷座頂いて、五十日間の御礼信行が行われておりました。御祈念が終わると、お広前、廊下、ホール、談話室、お広前椅子、トイレと、誰言うともなしに洒掃に入ります。
 力を入れての拭き掃除も、一人一人がどんな思いで洒掃に当たっておられるのだろう。この教会広前に参拝でき、生かされて生きている喜びを悟らして下さい。辛い苦しむ氏子が、この広前に一歩足を踏み入れただけでも、安らぎと、心助かる場としてのおかげを受けさせて下さい…。と誰もが祈りながらの御用が出来ている様に思えます。
 毎朝参拝していらっしゃる方々が思いを込めて教会内外の洒掃の御用に入ります。そして御用の終わった方がお広前の椅子に座って心中祈念に入ります。続いて又一人、一人と、それぞれ心中祈念です。元雄先生が御祈念座につかれて心中祈念されていましたが、それがいつのほどにか先唱しての勢祈念となっていきました。誰が決めたということもなく、誰言うということもなく、自ずと始まった午前十時の御祈念なのでした。そこには何の束縛もなく、定まりもなく、ただ神様へお礼申す純真な気持ち一つで神前に座し祈る姿そのものが自ずと勢祈念になったもので、得も言われぬ感動でありました。
 信行期間は定めていましたが、その期間が終わっても、午前十時の御祈念は、安らぎとぬくもりの時として、今日まで続いています。
 大崎教会始まって以来、このような姿でおかげ頂いて来た事あったでしょうか。とても嬉しく有り難いことです。
 信心の造営の事について、之まで心がけるつもりで取り組んで来ました。私は私なりに取り組ましていただいたのですが、教会ご普請中十ヶ月近く病院を入退院繰り返す事が続いて、何んと言う事であろうか、と内心とてもつらい思いをしました。そして、病気としてはだいぶ重い病名を付けられ、処置もして頂いたのですが、入院中も、ご造営中の、そして狭い乍らも神様からお授け下さった仮広前のこと、一つ一つお礼申し乍らも、又総てのお繰り合わせを真剣にお願いさせて頂いておりました。
 御造営に直接携わらなかった私ですのに、何か病院の中で神様が様々なことにお答え下さった様に思います。私たちは、誰しも神様から頂いた「いのち」を生きているのです。辛い堪えられない、と自分では思えることでも、その事態を見つめ、見極めて思う時、神様が私を信じてこの苦しみ、数々の病気を授けて下さったのだと思います。いずれにしても、割に気にならないおかげと受けさせて貰うこの頃です。頻脈になったり、心臓発作が起きるとき、決して楽ではないのですが、心一筋にして休ませて頂いていると収まってきて、やがて正常に戻らせて頂く事がありがたい事です。おかげさまで、不安になることはまずありません。
 八十五年間と数ヶ月、よくも命を頂いたものと沁々と思います。私の可愛い孫達、それぞれ自立して、なかなか顔が見られないほど教会へは帰って来ない。どんな苦しい事でも真の信心をもっていれば乗り越えさせて下さるとの確信、之が私の信心造営だ、と言えると思います。時折顔を見せて貰った時は非常に嬉しいのですが、孫達それぞれ社会勉強させて頂いて、人の痛みが分かり、人の喜びも悲しみも分かち合えるような深みのある人間に成長してキットお役に立つ人になってくれるであろうと信じつつ、神様にお願いさせて頂いております。
 さて、私は有り難く年を取り、体力ももの凄く落ちて来ているのですが、神様とみんなに支えられている私で、幸せこの上もありません。世界の人が平等に幸せになります様、御神願成就と在籍信者さん方のわが心の神様が信心の灯を燃やされ、生き甲斐ある日々に生きて下さる様にと祈っております。
 天地金乃神様のご大祭の日にーー。