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金光教大崎教会へようこそ。
こちらでは、大崎教会のご紹介をさせて戴きます。
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[ 三代教会長教話 ]

2001(H13)年4月
三代教会長 田 中 花 枝

ご造営成就のおかげを蒙って

 天地の親神様の限りないご慈愛に、無限のいのち、無限の働きを頂いている私共が心より御礼申し上げる天地金乃神大祭に併せて教会新築落成奉告祭を、そして由加しくも大崎教会開教七十五年のお年柄にお仕えできましたことは誠にありがたい事でございます。
 思えば、旧広前最後のお祭り日となった平成十二年六月二十五日、上半期感謝祭に併せて五十一年の間おかげを受けてきたこのお広前にお礼申そうと、それぞれに雑巾持参で参拝し、神様に厚く厚く御礼申し上げた後、柱一本でもと真心を込めて洒掃させて頂きました。その後、この教会建物へのお別れのパーティが開かれました。随分遠方の方や、珍しい顔ぶれも揃ってにぎにぎしく有り難い集いとなりました。とりわけて日参していらっしゃる方々の思いはひとしおの思いなのではないだろうかと、一人一人のお顔を見ながら私自身、皆さんとご一緒に胸熱くしてお礼申し上げたのでした。
 教会解体の日は現場に来てお礼とお別れさせて頂くつもりでしたのに、私は行けなくなって病院でビデオで見せて頂きました。
 すっかり整地されたと聞いたとき、私の信心も今までの事をすべて零にして、教会ご造営と共に信心の造営に取りかからして頂こうと、私なりに取り組まして頂く決意をしたのでした。
 八月五日、着工祈願祭(起工式)は午前十一時より行われ、真夏日の続く大変な暑さでした。祭主は私、祭員は元雄先生。広前後の整地された一角に紅白の幕が廻らされ、太い柱がその幕の中央にあって、祭壇を設えますと、その美事さに目を見張るばかり。椅子もずらりと並んで祭典を仕えさして頂きました。身も心も引き締まると共に有り難さと喜びで心は一杯です。鎌(設計・林隆氏)、鍬(造営委員長・安田忠雄氏)、鋤(守谷商会東京支店長・伊藤隆三氏)がそれぞれ、仕事始めの儀式でえい!えい!とかけた掛け声の力強さには、いよいよこれから始まるのだなという思いがこみ上げて、たいへん感銘をうけました。最後の祭主挨拶で、参拝者の皆さんの方へ向き直ったとき、信奉者も業者の方も、皆さんの顔がちょうど薔薇の花が微笑んだような、ほわっと包み込むような、話を聞こうとしていて下さる様子に私は言いしれぬ感動を覚えました。私は「今日までの御礼とこれから建築される仕事の上にお繰り合わせを頂き、怪我過ちなく麗しく成就するようみんなで願いさせて頂きましょう。また、私たちも整地になったお広前のように、信心の造営を本気で打ち立てて行かなければいけない」というのお話をさせて頂きました。気温が三十八度もあって、全身から汗が流れていたのに心地よい暑さと思っていたところ、この日夕刻、心筋梗塞の発作をおこしました。そのように大変さと喜びの交錯する日々だったのですが、神様から様々のものを見せて頂き、教えて頂き、感激感動の連続でした。
 仮広前は、太田さんが天地書附を奉掲する設えを立派にして下さいました。狭いお広前で、月例祭でもひしめき合い、お互いに譲り合ってお仕えしました。神様もどんなにかお喜び下さって受け取って下さったことかと思います。
 秋季霊祭、生神金光大神大祭と今年初めの月例祭に併せての信徒会総会、新年集会を戸越公園会館をお借りしてお仕えさして頂きました。普請は現場の打ち合わせ会議をかけて行われ、建築が進むに従って設計監理の林氏は頻繁に松本市から出てこられ、設計どおりに行われているか確かめられたとか。現場監督の遠山氏も夜を日にかけて真心込めて建築が行われていったのだそうです。
 平成十三年おおさきだより4月号(277号)の「引き渡し」にこの大崎教会の建築工事に関わった方々の一人一人の真心が鮮明に解ります。何度読まして頂いても感動で胸が熱くなります。
 このようにおかげを受けさせて頂くまでには様々の中に大きな波が二つありました。一つは隣家の土地購入の件、この時も土地の事を仕事としていらっしゃる植田匡さんが元雄先生と共に、売り主の隣家の代理の不動産業者との間に立ち、損得抜きに交渉して下さって、無事契約が出来、今までの二倍の土地にならせて頂くことが出来たのです。二つは、資金不足の問題です。一月の半ば近くなっていますので、建物引き渡しの金額が足りないので、銀行から借金をせねばならぬようなお話が出てきたりしておりました。私は信者さんの中に何人もの方が日常の生活に始末倹約して献納していらっしゃる方があるのを知っておりましたから、銀行から借用すると年がけで利子を払い込まねばならないと聞いておりましたから、絶対に人心を起こさないで神様にお任せし、ここで更に一心を立てさせて頂かねばと思いました。一切を責任をもってご造営万端に当たっておられる元雄先生の心痛を思いますと、神様に色々お願い申し、歴代教会長先生の御霊に「どうぞご造営正しく成就のおかげ受けさせて下さいませ」必死の思いで祈らして頂きました。万事おかげを受けさせて頂きました。ありがたい、勿体ないという言葉だけでは言い表せない心境です。
 おかげ頂いて引き渡しも済み、八ヶ月間お世話になった仮広前、ここも忘れることの出来ない数々のみかげを頂いた場所です。心より御礼申し上げて、いよいよ三月十日、十一日が引っ越しということで、その当日の十日の朝目が覚めると全身が苦しく、目も開けられず、口もきけず、手も思うように動かせないという状態で、元雄先生におんぶされて車でかかりつけの医者に診て貰い、入院となりました。そして全快ではないのですが医師の許可を頂いて三月十七日退院して帰らせて頂いたのですが、教会の前に立ったとき、そして教会に入り、天地書附の奉掲されている前に立ったとき、胸一杯になって、神殿の尊厳さと重厚さに感動で胸が張り裂けんばかりで涙がつぎつぎと湧きだして来ました。、勿体ない、神様有り難うございます、歴代教会長先生ありがとうございましたと心より御礼申し上げました。
 お結界回りの素晴らしさ。このような立派なお広前、そして教会全体、何処も彼処も素晴らしいの一言に尽きます。
 ご造営の開始と共に皆さん方と一人一人が信心の造営をさせて頂こうと話し合ったことですが、ご造営成就と共に五十日間の御礼信行に入らせていただき、今日ここに天地金乃神様大祭に併せて新築落成奉告祭をお仕えできました。これよりは広く心を開き、今までよりも更に心安らぐ教会として人の助かってゆく、それも家庭から地域へ、そして日本中に、世界にと役立つ場としてゆくおかげを受けたいと思います。こんな立派な教会のご造営に会わして頂いたのです。幸せを身に沁みつつ御礼と燃え立つ信心を頂いてゆきたい!と思います。