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■176 / inTopicNo.1)  メルマガ:小川洋子さん
  
□投稿者/ 日本橋小町 @MAIL 一般人(1回)-(2008/08/03(Sun) 00:34:02)
    120年記念集会おめでとうございました。

    拝読いたしました今月の大崎のメルマガに、モロ先生が小川洋子さんの120年集会でのお話を砂にすっと染み入るようなと形容されていらっしゃいますが、小川さんの文章も本当に其の通りで、またまた形容しがたいです。

    特に私のお気に入りのは、「深き心の底にて」で、お広前であるお年寄りの方が
    先生に話されているシーンです。
     お取次ぎされているシーンを、「言葉というものは、不自由なもので自分の口から出たら全く違うストーリーをかもし出していく。其の方が、話されている話を先生は、左の耳で聞き神からの啓示を右の耳から聞き、信者に話す。それを、金光教では取次ぎという」
    と、この様な表現で表されていらっしゃいます。

    私が感じるのは、つまり、人に話す言葉とその場で感じり現実とは、違った形になっているであろう。しかし、広前でどんなことを話そうとも神さまはすべてを見通されておられるのだ、と汲み取りました。

    小川さんが書かれると「違ったストリーを作り出して・・・・」と表現される。それは、金光教の中(変な表現でしょうか)にいると、
    なかなか出来ない素晴らしい表現であり感性であると思っております。
      (文章の引用は、本がそばにないのでちょっと違っている部分があれば、失礼します)
     小川洋子さんのいとこにあたる、金光紀子さんは小さい頃教会で一緒に暮らしていた時期があり、どんな感じのお子さんだったか一度聞いた事がありました。
    そうしたら、いつも本を読んでいた、とおっしゃられていました。

    なにか、静かに昆虫の標本をじっと見つめているような、文章を書かれますね。
    金光紀子さんは、「洋子お姉さん」と話していました。
    高橋ハクシ先生のことも、淡々とみつめておられて、
    特に、毎朝のご祈念の後に西田哲学の話になると涙を流されるので、
    一同下を向いて、只ただじっと終わるのを待っていらしたとか、なかなか
    おもしろいエピソードも書かれてます。
    だいぶ脱線してしまったので、これで失礼します。
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■181 / inTopicNo.2)  Re[1]: メルマガ:小川洋子さん
□投稿者/ モロ @MAIL 付き人(70回)-(2008/08/03(Sun) 17:06:29)
http://osaki.konko.jp
    有り難うございました。良い集会でしたね。
    この集会に小川さんを呼びたい、という思いは2,3年前からあって、企画を担当する立場にいたものですから、そのことはずっと言い続けてきました。
    小川さんは講演は引き受けない、と聞いていました。講演原稿を書くくらいなら小説を書きたい、ということだったようです。
    それで裏技を使いまして、対談ならよさそうだ、という感触を得ました。実際、あいよかけよの対談はOKが出ているそうです。その対談相手の方に、誌上対談をそのままステージに振り替えられないか、と打診したのです。それが1年半前。OKが出たので、それからは突っ走りました。
    本当はもっと小川さんに喋ってもらいたかったんですけどね。

    自分の物語を紡ぐ、ということにかかわって、『深き心の底より』で、お取次を願うということは、「自分の人生を物語にしてみせる」ことではないか、と言っています。

    「カウンセリングを受ける患者のように、金光教の信者は語る。言葉にできないはずの心の内を表現する。そうすると、言葉はとても不自由な道具だから、どんなに切実な表現でも実体から数ミリずれてしまう。主人公であったはずの自分は、いつの間にか語り手という新しい場所に移動している。ここに全く個人的な、一つの独立した物語が誕生するのである。」

    小説を書くという営みが物語を紡ぐという表現を生んでいるのだとは思いますが、生きるということ、が自分の物語を紡ぐことであり、お取次を願うなかで、自分の問題を語るということ自体が、自分の人生を物語にしてみせるということだ、という受けとめ方がおもしろいなあ、と思いました。

    集会の中で、「神様と仲良くするということ自体が、物語を作ることじゃあありませんか」というような発言があったと思います。神様と仲良くするなんてことは、客観的にはどうすることなのか言いようがない。客観化できないことを語るということは、そこにすでに自分の物語が始まっているということに他ならない、というんですね。
    ふーむ、と思ってしまいました。
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■183 / inTopicNo.3)  Re[2]: メルマガ:小川洋子さん
□投稿者/ ハルミ 一般人(1回)-(2008/08/03(Sun) 23:00:10)
    120年集会での小川洋子さんのお話には、すべていちいち頷いて聞き入っていました。当日は、翻訳とか文章に興味を持っている私としては、特にものを書くということについての話が印象深く、山ほどある言葉の中からその言葉が降りてくるという件では、感動と共感を覚えました。

    そして今日ここでモロ先生が改めて引用してくださったお取次ぎに関するお話・・・。私は今まで本当の意味でお取次ぎを願ったことがないというか、出来ませんでした。
       
       言葉にできないはずの心の内を表現する
       自分の人生を物語にしてみせる
       言葉はとても不自由な道具だから、どんなに切実な表現でも実体から数ミリ   ずれてしまう。主人公であったはずの自分は、いつの間にか語り手という新   しい場所に移動している。

    まさに、目から鱗、目から涙です。実践していくのは大変なことだと思いますが、小川洋子さん、モロ先生ありがとうございました。
     

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■184 / inTopicNo.4)  Re[3]: メルマガ:小川洋子さん
□投稿者/ 日本橋小町 @MAIL 一般人(3回)-(2008/08/03(Sun) 23:38:32)
    モロ先生 こんばんわ


    私は、
    >自分の物語を紡ぐ、ということにかかわって、
    『深き心の底より』で、お取次を願うということは、
    「自分の人生を物語にしてみせる」ことではないか、
    と言っています> 

    この「自分の人生を物語りにしてみせる」という洋子さんの表現は、
    ちょっと疑問です。
    人は、お結界で話しているうちに、別の現実となっている自分の現実に
    気がついてきてしまうのが、現実ではないでしょうか。
    ですから、「みせる」というよりそういう風に自然になっていく、

    それを、先生も神様も吸い取ってくださるのが、お取次ぎであり
    また、先生や神様のお言葉をこちらも自分自身と紡ぎながら
    頂かしめんとする願いをもっていらっしゃるのが、金光大神である
    と思ってます。

    よい、お話は人々に喜びから喜びのハーモニーを生み出して行くので
    すね。
    ありがとうございます。
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■188 / inTopicNo.5)  Re[4]: メルマガ:小川洋子さん
□投稿者/ モロ @MAIL 付き人(76回)-(2008/08/04(Mon) 12:19:35)
http://osaki.konko.jp
     ハルミさん、小町さん、コメントを有り難うございます。

    >この「自分の人生を物語りにしてみせる」という洋子さんの表現は、ちょっと疑問です。

     小町さんが 「疑問です」と言われるのはもっともなことです。実はこの部分、その前にお取次を願う人の状況に対する描写があって、そのことを説明する言葉と語られたものを、私が前のコメントで強引に切り取って引用したので、筆者の意図とは違ったものになってしまったと思います。小川さんにはまことに申し訳ないことをしました。

     つまりこうです。

            * * * * * *
     子供の頃、お参りに来た信者さんが長い時間祖母と話し込んでいる姿をよく見掛けた。何をそんなにと不思議だったが、今から思えばあれは単なるお喋りではなかった。祖母は取次者としてお結界と呼ばれる場所に、参拝者に対し横顔を見せる形で座っている。右耳は神様の方、左耳は信者の方に向けて、両方の言葉を平等に聞いている。
     信者さんは喋り続ける。うな垂れて懺悔するというのではなく、興奮して何かを訴えるというのでもなく、ただ神様の前に静かに座り、そこにある小さな祖母の耳に向かって言葉を発し続ける。
     課せられた現実の複雑さを、目に見えない者に語る作業によって、あの信者さんは自分の人生を物語にしてみせたのではなかったか。
            * * * * * *

     この後に、「カウンセリングを受ける患者のように、金光教の信者は語る。……」と続きます。
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