| 看板を取りつけて頂いたあと、皆さんの反応をみましたが、ほとんどの人が気づきませんでした。看板がつきましたよ、と言って初めて気づくありさまです。それほど違和感がないということなのでしょう。むかしからずーっとそこにあった、という感じなのです。あそこに看板をつけたらどうなるだろうかと、つけようかどうしようかと一年間考えてきました。実際につけてみるとまさにあの場所のために製作されたかのようにしっくりしているのです。 看板設置をお願いしたあの日、看板を一年間保存した場所から取り出して、多少の汚れを見ましたから、樋口さんの見える前に洗わさせて頂きました。「洗濯をして、アイロンをかけてもらったお気に入りのシャツを着るような」という表現に、そういうように受けとめて頂いたのか、と感銘を深くしました。
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