| アフガニスタンでまた悲劇が起きた。 ペシャワール会の伊藤和也さんが殺された。アフガンの人たちのためを思って、献身的に活動してきて、現地の人たちから絶大な信頼と尊敬を受けていた人である。まことに残念だ。心からご冥福を祈りたい。
アフガニスタンは戦争状態がずっと続いている。マスコミは伊藤さんを殺した「犯人」というが、戦争状態の敵対する側からすれば、敵を倒した「ヒーロー」ということになる。
ペシャワール会の現地代表・中村哲氏は、「アフガン人の対日感情は極めて良かった。好意的だった。それが、9・11テロでアメリカがアフガンを攻撃し、日本がアメリカ支援を開始してから、アフガン人の対日感情がものすごく悪くなった。われわれが何十年もかけて築いた信頼関係がもろくも崩された」と嘆いた。
「アルカイダが悪の権化のように言うが、そんなことはない」と断言していた。 日本政府は、新テロ特措法で、インド洋での給油活動を継続する方針だが、この活動が、日本をアルカイダの敵にしたし、伊藤氏を殺害せしめたと言えるのではないか。
日本政府は、もう好い加減、アメリカの言いなりになるのはやめるべきである。
|