| 一昨日のことです。教会の外の物置に、古い小型冷蔵庫とガスレンジが置いてあります。誰のものか、誰が置いたのか、だれも知りません。いつの間にかそこにありました。第一発見者によれば、それは物置の外にあったと言います。それを、御用される信者さんが誰かのものだろうと中に入れたということが判明しました。 さあ、どうするか。家内が品川区役所に聞き合わせたら、敷地内にあったのなら、その敷地の管理者が責任をもって処分してください、とのこと。粗大ゴミとして、冷蔵庫は7〜8,000円かかると言います。 だれがこんなひどいことを、との声が飛び交いました。話は最近の乱れた世相にまで及びます。 利己主義、身勝手、せこさ、ずるさはありますが、私には、そんなに悪意は感じられませんでした。 昨日、「テレビ、ラジカセ、鳴らなくても結構です。無料でお引き取りします」とアナウンスしながら小型トラックがやってきました。「あれは持って行かないだろうか」「冷蔵庫とは言っていないわ」「聞くだけ聞いてみたら?」。家内は飛んでいきました。息を切らせながら戻ってくると、財布をもって飛び出しました。5,000円で引き取って貰ったそうです。「4,000円になりませんか」と言ったけど、相手は黙っていたそうです。「あと30秒、こちらも黙っていたら4,000円になったろうにね。それにしても、なぜわれわれが金を払わなければならないんだ」と素朴な疑問を改めて投げかけました。 「これでめぐりのお取り払いが頂けるのなら、それもいいんじゃありません?」 なるほど、何事も信心で受けとめるということは、こういうことか。
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