| 2009/12/15(Tue) 07:06:37 編集(管理者)
今年の布教功労者報徳祭は第一世管長・金光山神様の90年祭が併せて行われました。新しく祀られたご霊神になつかしい顔がいっぱいありました。
http://web-konkokyo.info/data/p1260690519/a4
報徳祭に先立って、正午から修徳殿で金光教世界平和を祈るつどいが開催されました。テーマは「語り続けよう 戦争と平和」です。たいへん感銘深い集いでした。
まずは参加者一同起立して、戦争犠牲者の方々のことを思い、黙祷を捧げました。第二次世界大戦の被災者のみならず、今も刻々命を奪われている人びとのことにも思いを馳せ、祈りを捧げました。
次いで吉備楽奏でる中、参加団体の代表者による献灯行事です。続いて願いの言葉、広島平和集会の平和祈願詞奉唱。そして、もっとも感銘深かったのは「広島アピール」でした。金光教広陵教会長・井本真希先生がご自身の体験からくる戦争犠牲者への思い、平和への思いを語りました。アピールというよりは、信仰の表白とでもいうような中身でした。
淡々と語られていましたが、胸の内にずしりと入り込んで揺さぶられる思いがしました。じーんと熱いものがこみ上げてきました。 被爆二世として生まれ育ち、叔母さんを原爆で失って、悲惨な被爆状況を展示する原爆資料館に足を運ぶことができなくなっていた時期があったということです。そんな中、ある気づきから、慰霊というけれど、生きた人間が亡くなった霊を慰めるのではなく、霊様の思いを受けとめることが慰霊の意味ではないか、われわれが霊のことを忘れず、むしろ霊の願いに思いをよせること、その願いを実現することが大切なのではないか、と思い至ったということでした。 そのように気づいてみて、悲惨な現実から目をそらさず、むしろ目を向けていくべきであり、霊の願いに耳を傾け、語り伝えていこうという向きになったと語っておられました。
その話に涙をぬぐう人もたくさんあり、その思いを皆が胸に納めて、ご神号奉唱と天地書附でご祈念をして散会しました。
充実した集いでした。
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