| M先生からメールを頂きました。実名で公表してよいとのことで、以下にご紹介します。 _______________________
平成15年6月24日 金光救大崎教会 田中元雄様 松田敬一 辻井篤生氏が「M先生のお話はおもしろいです。家の庭での『ぼや事件』の話など、寒修行中の朝の教話にもかかわらず大笑いでした.」と大崎教会のホームページのBBSに書いてありますが、そのM先生とは、小生のことに違いありません。その話を本人から直接紹介しておきましょう.小生の体験談であり、実話です。
タイトル:火事だ!
私は数年前の12月に本部の別の宿舎に変わることになり、ある寒い、風の強い日に引っ越しの作業を妻と共にし、多くのゴミで風呂をわかしました。たくさん出た灰は焚き口のそばに溜めておき、ボール箱や古新聞などの燃えやすいごみも焚き口の近くに置いて、床に就きました。 たまたま夜中に自が覚め、窓を見ると真っ赤になっており、びっくりして、「火事だ!」と叫んで、妻を起こしました。外に出て見ると、残り火があった灰から引火してごみが燃えていました。かなり強い風にあおられて、ダンボールの中のごみが勢いよく火だるまのようになって燃えていました。妻も私も必死で消火しようとして、妻は洗面器で、私は近くにあったダンボールの箱でその中に水を入れて、ぼやの現場に何度も通いました。そうこうしているうちに、水が廊下にこぼれて、床が滑り易すくなり、二人が狭い廊下を行き来している間に、お互いにぶつかり合ったり、転んだりだりして、廊下は水浸しになりました。妻が「あなた、ダンボールの底が抜けてますよ」と言いましたが、動転している私は、その妻の指摘など無視して、底の抜けたダンボール箱に水を入れては、必死に数滴ずつ水を現場に運びました。 我が家でばたばたしているうちに、私の宿舎の前に住んでいた安部氏が、バケツで塀越しに水をかけて消火してくれ、おかげで鎮火し、大事に至りませんでした。 私のパジャマも妻のパジャマもずぶ濡れになり、寒い12月の夜中に寒さで震え上がりました。二人ともパジャマを着替えて、再び床に就きました。 私は、床の中で、隣り近所の宿舎が類焼していたとすれば、大変なことになり、不名誉なことで、世間体もあり、金光にはもう住めない結果を招くことになるだろうと思うとともに、そういうことにならなかったことをつくづく有り難く思いました。この時の体験は、肝が冷えた体験で、今でも、この悪夢のような出来事を思い出しては、妻と苦笑しています。(終わり)
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