おおさきだよりメルマガ 121(通算405）号 2011（平成23）年11月号
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おおさきだより メルマガ 121号 （通算405）
２０１１（平成23）年１１月号
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*****＜今月のことば＞***********************************************
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◇◇◇ 二つの葬儀 ◇◇◇
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人間国宝・七世中村芝翫さんの本葬が10月27日、青山斎場に1，200人が会葬
し、盛大に行われました。私も副祭主・先唱役で祭員に就かせていただき、そ
の空気に触れさせてもらいました。
歌舞伎界のほとんどの人たちが顔を並べていましたし、各会の著名人が席を
連ねていました。十年前には六世中村歌右衛門さんの葬儀がやはり金光教式で
仕えられました。芝翫さんが亡くなったのは、教祖様と同じ十月十日です。穏
やかな良い季節で、葬儀の当日は日本晴れでした。
歌舞伎は型を重んずる伝統芸能であることでもあるし、葬儀の儀礼も型の基
本に特に留意しようと、習礼（事前の練習）で足の運び方、礼の仕方などを揃
えるように入念に確認しました。
http://osaki.konko.jp/moro/
成駒屋（中村家）は金光教の教徒です。芝翫さんの祖母が金光教麹町教会開
創者・長谷川まつ先生のお取次で救われたのが始まりです。芝翫さんの母も結
婚前から熱心な金光教の信者で、中村家の信心が一層深まったと言われます。
今でも舞台の初日前には教会にお参りし、頂いた御神米を襦袢に縫い込んで舞
台に立つそうです。神谷町の自宅の稽古場には立派な御神前があります。稽古
のときも、舞台の前と後にも一心に祈っているということです。それは、子や
孫にも伝わって、皆身についているようです。雅子夫人によると、息子の福助
さんや橋之助さんが芝翫さんと芸の上で葛藤があったり、舞台前の緊張などで
イライラしたりするときは、教会に駆け込んでお取次を頂きおかげを受けてき
たといいます。これまで雅子夫人がしてきたように、それぞれの嫁さんが同じ
ようにお取次を頂いてくれているので有り難いと言われます。
このたびの葬儀はすでに密葬は済んでいたので、玉串奉奠も音を立てて柏手
を打ちました。玉串の捧げ方、柏手の打ち方、合掌の仕方、それらを見れば、
その人がそうした拝礼にどれだけ習熟しているかがよく分かります。歌舞伎界
の方はおおむね様になっていました。政治家やスポーツマンなどはいかにも不
慣れな感じの人が多かったです。柏手は不慣れでも、合掌して祈る形の決まっ
ている人たちもいます。祈りが身についている人たちです。
テレビドラマでも、演技で手を合わせていても、日頃拝む習慣のない人はす
ぐにわかります。芝翫さんも、「浄瑠璃や義太夫を語る前に台本を押し頂いて
から始めますが、あれも形のまねからだけでは身につかない。やはり心から押
し頂く気持ちが必要です」と語っています。
芝翫さんは、現役最高峰の歌舞伎界を代表する名女形で、八十三歳で亡くな
りました。演技はきめ細やかで、時代物、世話物の両方に優れた技量を持つと
評されています。舞踊の名手でもあり、中村流家元でもありました。後進の指
導にも熱心で、歌舞伎について、きわめて柔軟な考え方をし、それぞれの個性
で創造していくことを勧めていたようです。それというのも、幼いときに父と
死別、他所へ預けられて芸を鍛えられた苦労の賜であろうと言われています。
それを築くに当たって、お道の信心が心棒になっていたわけです。とても謙虚
で温かい人柄だったと皆が話していました。
○
この葬儀の二日後にまったく別の葬儀がありました。石山美登利さん、九十
四歳です。このご葬儀は臨海斎場で、私一人で仕えさせてもらいました。高齢
だし、一人では歩けず、四年前から老人ホームで暮らしていましたから、義理
で来る人はありません。息子夫婦たち、孫、ひ孫、甥、姪が多く集まりまし
た。教会の信心の後輩たちもいます。そんな人々数十人が会葬しました。祭詞
に盛り込みたいのでお母さんの思い出を書いて下さい、とお願いしました。
「悪ガキでいろんな悪さをしたけど、おふくろは黙って謝って回ってくれた」
「一緒に旅したことは一度もない。いつも家業の中華麺と餃子の皮を作って働
いていた。そうでないときには台所で料理していた」「叱られたという記憶が
全くないなあ」「世間では嫁姑問題というけど、そんなことまったくなくて、
ともかく大事にしてもらいました。孫たちも可愛がってもらいました」そんな
回答です。そして、共通しているのは、「何しろ優しかったよなあ。あんな
人、他にどこかにいるだろうか。いないだろうなあ」ということでした。
古典的な日本の妻、母の鑑のような人でした。欲のない、自分というものを
押し出そうとしない、謙虚で控えめで静かで、何でも受け入れる、そういう人
でした。
葬儀に集まった人たちが、口々に美登利さんの思い出話を語っていました。
出棺の時、孫娘が声を上げて柩にすがって泣きました。皆の胸の中にしまい込
まれた悲しみが吹き出て、皆涙をこぼしました。
美登利さんは黙って皆のことを祈り通していたんだ、という話を葬後霊祭で
させてもらったとき、皆頷いていました。「こんなにも温かく、こんなにも真
心のこもった葬儀は滅多にあるものではない。お母さん、おばあちゃんの黙々
と積み重ねた九十四年の人生の徳がもたらせたものですね。皆に幸せになって
ほしいと祈り通して下さったんだから、皆が幸せになって、おばあちゃん、こ
んなに幸せだよ、と報告できることが霊様に喜んでもらうことになるんです
よ。」そんなお話をさせてもらったことでした。
○
日を経ずして二つの対照的なご葬儀。それぞれのすばらしさを感じさせても
らいました。
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＜首都圏交流 室内運動会＞
主催 東京都教会連合会
日時 11月26日（土）11:00〜15:00
場所 上神明小学校体育館（品川区）
子供からシニアまでのプログラムです。
景品がいっぱい。地元ですので、みんなで参加して、大いに盛り上げましょ
う。
(持ち物) 弁当、飲み物、上履き、運動靴
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＜関係教会大祭＞
11月 3日(祝)13:30 北沢／ 松本
6日(日)13:30 東京
13日(日)13:30 世田谷
20日(日)13:30 品川
20日(日)13:00 神明
23日(祝)14:00 大岡山
27日(日)14:00 蒲田
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＜１１月のこよみ＞
6日（日）朝10時 月 例 祭
11日（金）朝10時 震災８ヶ月の祈り
16日（水）朝10時 月例祭
教話「わが心神に向けよ〜神前拝詞の言葉から〜」
武蔵小杉教会・須賀院崇徳先生
17日（木）朝10時 手作りの会
19日（土）朝9時 研修部会
26日（土）朝10時 月例霊祭
26日（土）朝11時 首都圏交流室内運動会
27日（日）朝10時 おおさきセミナー
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＜気功教室＞ 毎週木曜日 夜７〜８時 １回200円
11月 (3日はお休み）10日、 17日、 24日
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＜金光教の時間＞ ニッポン放送 1242kHz 日曜日 午前4時30分
神様のレール 11月6日
大正生まれ甲府のナイチンゲール
11月13日
人を育てる教師に 11月20日
もっとお礼が言えればよかった
11月27日
和らぎ賀（よろこ）ぶ心に 12月4日
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メルマガの解除は………………＞ http://osaki.konko.jp/index.html
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金光教大崎教会
〒142-0041 東京都品川区戸越５丁目13-10
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