おおさきだより メルマガ15号 (通算299) 2003(平成15)年2月号 ---------------------------------------------------------------------- 春の来ない冬はないのです。(^・^)v ---------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- このメルマガ送信の停止は    http://osaki.konko.jp/ メルマガのバックナンバーは    http://osaki.konko.jp/communicate/magazine/back/index.html ---------------------------------------------------------------------- <今月のことば> 病恩  本教には、「病恩」ということばがある。「病気」の「恩」ということであ る。通常は、「病難」と受けとめるのではないだろうか。「病気」は「難儀」 である、と。  病気はせぬに越したことはない。誰しも健康でありたいと望んでいる。欧米 では、「お元気ですか」というのが、日常の挨拶である。それほどに、健康は 誰にも共通する願望だ。  病気をするということは、一般的には、人生上マイナスのことと受けとめら れる。だから早く治して、早く現場に復帰しようとするのである。一ヶ月の入 院をしたあと、一ヶ月の損失をいかに取り戻すかと躍起となる。お金の原理で 動く世俗の価値観でいえば、それは当然のことである。病臥して生産活動が出 来なかった時間のロスは、そのままお金のロスになる。  それでも、「まあ疲れがたまっていたのだろうから、この際静養して蓄積し た疲労を取り去ってください」というような肯定的な病気の受けとめ方もあ る。しかし、それには「元気になって、もっとバリバリはたらいてください」 という言外の激励が含まれていることが多い。つまり、病気という休養は、次 なる活動のための充電と位置づけられる。休養という充電も、生産活動からい えばマイナスであることには違いなく、次なるプラスのための準備であり、手 段ということになる。  しかし、病気には、それ以上の深い体験となる契機がある。病気によって、 人生観が変わってしまうことがある。生産活動から見た人生は、生きるという ことは、何かを得ることである。物を作り出し、財産や地位や名声を獲得して いくのである。病気はそれにストップをかけるから恐ろしいのである。  「あたりまえ」という詩がある。癌を患って、死と直面することによって分 かった人生の真実が描かれている。 あたりまえ こんなすばらしいことを、みんなはなぜよろこばないのでしょう あたりまえであることを お父さんがいる お母さんがいる 手が二本あって、足が二本ある 行きたいところへ自分で歩いてゆける 手をのばせばなんでもとれる 音がきこえて声がでる こんなしあわせはあるでしょうか しかし、だれもそれをよろこばない あたりまえだ、と笑ってすます 食事がたべられる 夜になるとちゃんと眠れ、そして又朝がくる 空気をむねいっぱいにすえる 笑える、泣ける、叫ぶこともできる 走りまわれる みんなあたりまえのこと こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない そのありがたさを知っているのは、それを失くした人たちだけ なぜでしょう あたりまえ      (井村和清著『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』より)  ここでは、「得る」ことではなく、「ある」ことこそが価値であることが語 られている。朝目が覚めて、今、ここに、自分が生かされてある、「あたりま え」と思われているその一点に、いのちの底からなる喜びと有り難さを感じて いる。  私も、昨年、三叉神経痛を患って、今もなお、「水がゴクリと飲める、なん とありがたいことか、と思う。「あたりまえ」のただごとなさを痛感せしめら れている。  今、ここにこうして、ある。これこそ奇跡。これこそ喜び。これこそしあわせ。  それが分かる。病気のおかげである。 ---------------------------------------------------------------------- おかげ同窓会 (続)  昨年十二月十六日に開かれた「おかげ同窓会」の報告の続きです。  教祖伝の映画を撮影した志賀カメラマンは、「この映画はハリウッド並みの ゴージャスな撮影だ」というのが口癖でした。大田陽子さん率いる「映画を成 功させる会」(実動隊は彼女一人でしたが)がコーヒー、豚汁、お汁粉などを いつも用意していたからです。制作費の予算は乏しかったけど、良い映画を作 るぞ、という教団サイドの情熱と、成功させるぞという応援隊のサポートが 並々ならなかったからでしょう。  その志賀カメラマンは、今では一線を退いて市民講座で撮影の仕方を教授し ているそうですが、教祖伝映画についてこう語っていました。「主演の瑞穂さ んを前にこんなことを言うのは申しわけないけど、脇役がすばらしい配役でし たね。演技がすごかった。誰も演技に手を抜いていない。  カメラを覗いているとね、手を抜くとすぐわかるんですよ。この映画はみ な、ものすごく集中して、熱を入れていた」と。  石田監督は、「私は、田中先生が書かれたこれを読んで、あゝ、そういうこ となんだ、と教えられました」と小冊子をみせてくれた。私が二十年前に東京 センター発行のセンター通信に書いたものである。私は書いたことも忘れてい たものでした。監督がまだ持っておられことに驚きました。「一般の方は映画 作りのこんなところをおもしろがるのか」という素人の視点を知ったというこ とのようでした。  それには、たぶんこんなことを書いたと思います。  映画はウェイティング・ビジネス(待ちの仕事)と言われる。(鈴木瑞穂さ んから教えてもらったことばです)「音待ち」(と言ったかどうか)があり、 飛行機が飛んでくると、飛び去るまで待つ。「雲待ち」では、前のシーンで太 陽が出ていなかったのに、その続きのシーンで日影があるようだと、雲が太陽 を隠してくれるまで待つ。テレビなど安いドラマ作りだと、つなぎなど構わず に撮ってしまう。一シーンを撮るために実にねばり強く待ち続ける苦労には感 心しましたた。  撮影にはカメラは一台です。テレビ局のように数台のカメラが同時に回っ て、それを次々に切り替えていくことを想像していた私には、それが驚きでし た。たとえば、斎藤重右衛門がおかげを受けた妻を伴って参拝したシーン。ま ずは立教聖場で山伏と乱闘するシーンを撮った。ついで、オープンセットで門 納屋をくぐって行くシーン。とせ役の高田敏江さんが井戸端で迎え入れるシー ン。そして、ロケの民家で立教聖場に入っていくシーン。三つの場所で、別の 日に順不同に撮ったものがつなげられて一続きの場面になります。  映画というのは何と不思議な総合芸術である事よ、と思ったものです。 ---------------------------------------------------------------------- ●サトウサンペイ著『人生いつも初体験』(文芸春秋社) 1,500円+税     書店でお買い求め下さい。 ---------------------------------------------------------------------- <2月のこよみ> 1日(土)  朝10時 役員会 6日(木) 昼1時半 月例祭    教話「教祖120年のお年柄を迎えて」         麻布教会長 松本信吉先生 8日(土) 朝10時  手作りの会 9日(日) 朝10時  社会奉仕部 15日(土) 夜7時  かぼちゃの会 16日(日) 昼1時半 月例祭 26日(水) 昼1時半 月例霊祭         引き続き ねっこの会 ---------------------------------------------------------------------- <気功教室> 毎週木曜日 夜7〜8時  1回200円   2月6日、13日、20日、27日   3月6日、13日、20日、27日 ---------------------------------------------------------------------- 大和気功教室  嶋津宅 (問合せ 0462-74-8394) 毎月第2,4火曜日 夜 ---------------------------------------------------------------------- 金 光 教 宣 言 大いなる天地に生かされる人間として すべてのいのちを認め、尊び 神と人、人と人、人と万物が あいよかけよで共に生きる世界を実現する ---------------------------------------------------------------------- あいよかけよの生活運動   願い わが心の神にめざめ 祈り、対話、行動をもって 神を現す生活をすすめ 共に助かる世界を生みだそう ---------------------------------------------------------------------- 教祖120年 生神金光大神大祭(ご本部) 参拝日 平成15年9月28日(日) 日程 9月27日(土)ー28日(日)参拝   (京都 湯の花温泉泊) 29日(月) 亀岡〜嵯峨野 嵯峨野観光鉄道トロッコ列車 仁和寺 東山 高台寺 ---------------------------------------------------------------------- <金光教大崎教会のホームページ> http://osaki.konko.jp 「ひろば」という電子掲示板に自由に書き込みができます。 ごんたろう左右衛門どのが登場され、天地書附についてのやりとりがあります。 ---------------------------------------------------------------------- 金光教の放送 毎週日曜日 ニッポン放送 午前4時30分 ---------------------------------------------------------------------- <こころの電話 03(3818)7977> 心があたたかくなり、元気になる話がテープで聞けます。 (毎週お話が変わります) ---------------------------------------------------------------------- 金光教大崎教会 TEL (03)3782-0049  FAX (03)3782-0429 〒142-0041 東京都品川区戸越5丁目13-10 郵便振替 00120-5-36675 URL http://osaki.konko.jp         e-mail: osaki@konko.jp