| トイレの紙で思い出すことがあります。もう15年ほど前になると思いますが、オーストラリアからアンニャ・ライトさんという若い白人が、熱帯雨林を守ろうというキャンペーンにやってきたことがあります。金光教東京センターでその方の公演を開催しました。その人はギターを片手に歌ったり、パントマイムをしたりして、熱帯雨林を守ってほしい、それを訴えるには日本人に直接訴えるのが一番良いと思った、ということを語りました。彼女はボルネオでしたか、半年ほど原住民と一緒に森の中で生活したといいます。ところが、その森が次々に破壊されます。破壊されるのは一日に東京ドーム800ヶ分とその頃ニュースステーションが報じていました。
森の破壊は日本のODAのお金でなされます。ダムを造るために森林を破壊するのです。木は切り出されて輸出されます。その6割は日本向けだそうです。 彼女は言いました。「日本の皆様、コンパネに熱帯林を使わないでください。コンパネは使い捨てです。安いからといって、そんなひどい使い方をしないでください。カラーボックスなど安い木工品を買わないでください。もし、買ったのなら、長いこと使ってください。なぜなら、これは現地の人の血と汗の結晶ですから。いのちの代償で作られたものですから」。
以来、私は、ライフスタイルとして、環境の問題をもっと真剣に考えようと思うようになりました。ペーパータオルはなるべく使わないようにしています。トイレットペーパーの使い方一つにしても、気になるのです。
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