| イスラエルがベイルートを空爆しています。 1991年と1992年の2度、ベイルートに行きました。外国人が観光ビザで入国するなどというのは16年間の内戦が始まって以来一度もなかったそうで、空港職員の女性が、「本当にレバノンに来てくれたの?本当に?」と念押しをして、「ウェルカム」と歓迎のことばを述べてくれました。「日本の人たちが来てくれたんですもの、これで、世界中の人たちが、レバノンはもう安全なんだと思ってくれるわ。有り難う」そう言いました。
半年前に内戦が終わったばかりで、町中、建物という建物は悉く弾痕で蜂の巣をつついたようになっていました。ホテルから一歩でも出たら命の保障はできない。案内人がついて行動するが、決められた場所以外のところには地雷があるものと思って、たとえ小便でも案内人の良いという場所以外は危険と心得てほしい、と言われました。
たいへん緊迫した訪問でしたが、それから15年近く経つので、もうすっかり良いのかと思ったら、逆戻りですね。あの悲惨な光景が目に浮かびます。
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