| しおんさん、ご心配ですね。 病気から治りたい、と思うのは当然の願いです。どうぞ良くなりますように、という願いが強く、純化されると祈りになります。願いは誰にでもあるのではないでしょうか。
人間は自分の力で生きているわけではありません。大いなる天地のはたらきの中に生かされています。病気になると、小天地である人体は快癒へ向けて最善の力を発揮しようとします。医薬はその力が十全に発揮できるように援助します。
祈るのは、健康快復への働きが十分に出来ますように、ということを祈るのです。それが信仰者の言い方からすると、「病気が治りますように」という祈りになるのです。
金光教では、祈りつつ医者の治療を受けなさい、と教えています。医者の治療も、薬も神のはたらきの現れであると考えるからです。
病気は人生上のトラブルですが、ただ単にトラブルを除去しようとするにとどまらず、病気を契機として見えてくる世界があります。自分の生き方をふり返ったり、自分のものの見方考え方を反省したりする好機でもあります。祈りは、そういう自分の姿を浮き彫りにもしてくれます。
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