| 三宅先生、早速の感想レス、有り難うございます。 英文はわずか12行の詩です。
詩と再生の物語、自然と一体化する生命など、欧米思想よりも東洋思想、あるいは世界各地の土着文化に通底するものを感じます。それが英語で書かれているところから、アメリカの先住民族によって詠われた詩ではないか、という説もあるようです。
死の詩的な表現としては「眠り」がいいですね。「風」と表現されているのも、妙なるかな、と感じ入ります。
和訳では、「千の風になって」「光になって」「鳥になって」「星になって」ですが、英文では、私は「千の風です」「ダイヤモンドの輝きです」「太陽の光です」「秋の雨です」「夜空に輝くやわらかな星です」です。「〜になる」と「〜である」とでは違います。
アメリカ先住民の運動指導者、ラッセル・ミーンズは、欧米では「gaining」に価値を置くが、アメリカ・インディアンは「being」に価値を置く、と言っていたことを思い出します。あるがまま、存在そのものがすばらしい、という考え方です。もう少し丁寧な説明が必要ですが、結論だけを言えば、「風になる」のではなく、「風である」のです。
そのことをそのまま表現した英文の方が、やはり胸を打ちます。
メルマガ、また失敗してしまった。改行しなかったので、読みにくかったでしょう。ごめんなさい。次から気をつけます。
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