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■1814 / inTopicNo.1)  樋口博徳さんの絵、外務大臣賞を受賞。
  
□投稿者/ モロ @MAIL 軍団(123回)-(2004/06/19(Sat) 09:40:36)
http://osaki.konko.jp
     昨日、上野の杜へ行ってきました。強い陽射しながら、こんもりとした樹々の間を涼風が通り抜けました。めざすは東京都美術館で6月22日まで行われている青枢展です。
     樋口博徳さんの「夜明けまで」という2枚組の大きな絵が外務大臣賞を受賞していました。おめでとうございます。数ある絵の中でもずばぬけて洗練された色づかいと構図です。

     一枚の絵にはスポットライトを浴びた若い女性のシルエットが抽象化されています。十分に脚光を浴びるに足る抜群のプロポーションと踊りです。白と黄色を基調としたライトの中で、ダンサーには音か光かはたまた空気か、カラフルなテープのようなそれらがまとわりついているというか、一緒に踊っています。
     もう一枚の絵にはそのパートナーとしてもぴったりの男性が同じように一人スポットライトに浮かび上がっています。サタデーナイトフィーバーでしょうか。
     下記の樋口さんのホームページに、絵の一部が紹介されています。

       http://diary.jp.aol.com/j7r8p4zvjshr/47.html

     「夜明けまで」のタイトルを見たとき、金正日の「のどが枯れるまで…」のセリフを思い出してしまいました。絵が出来たのはずっと前ですから、関係はありませんが。

     それともう一組(3枚組)の絵がありました。「あんた時間よ」。これは笑えました。しゃれたタイトルのない中、このタイトルは良い!真ん中の絵には若き主婦がダイニングリビングに立ってタイトルのセリフを亭主に発しています。歯を磨いているのか化粧をしているのか、掃除のやりかけなのか。洗濯は済んだようで、外のぎんぎらぎんの太陽が今日一日を祝福しています。
     右の絵には食後のたばこでくつろいでいた亭主が、「すわっ、遅刻」とばかりわが家を飛び出そうとしています。
     左の絵には、赤子がぎゃんぎゃん泣いています。家の中の喧噪にひきかえ、外には涼やかな風鈴、地面からは朝顔が落ち着いた夏の朝を彩っています。どいういうわけか家の中にも外にも猫が一匹ずつ。
     そして驚いたことに、どの人物も人体の不思議展そのもののむき出し解剖図なのです。それが「ドギャーッ!」という迫力で描かれています。何かとってもコミカル。

     あと4日。東京の方は上野公園へどうぞ。
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■1815 / inTopicNo.2)  Re[1]: 樋口博徳さんの絵、外務大臣賞を受賞。
□投稿者/ 樋口博徳 @MAIL 一般人(1回)-(2004/06/19(Sat) 19:05:06)
     ありがとうございます。今年も貴重なお時間に、絵を見ていただきお礼申し上げます。
    モロ先生には、わかって頂けるのではと思っていましたので、ご批評やご感想を、
    とても嬉しく拝見致しました。「あんた時間よ」の作品を描くきっかけは、再三、
    このひろばや、メルマガに先生も書かれました、“人体の不思議展”での感動でした。
    のびのびと表現できる力をこのひろばから頂いたと思っています。
    しかし、この手の作品は身内的と申しますか、他の人から見ますと、「しらけ」に
    紙一重のようです。のりにのって仕上げた「あんた…」の方が私は気に入っていますが、
    圧倒的に「夜明けまで」の方が評価支持されたようです。昨年の「その後のイソップU」
    に続いて、今年もこのひろば発の一作を得た事に感謝しお礼を申し上げます。
    ありがとうございました。

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■1818 / inTopicNo.3)  Re[2]: 樋口博徳さんの絵、外務大臣賞を受賞。
□投稿者/ モロ @MAIL 軍団(125回)-(2004/06/20(Sun) 17:36:23)
http://osaki.konko.jp
     樋口さん、ご丁寧にレスを有り難うございました。
     そうですか、樋口さんには「あんた時間よ」の方が思い入れがありましたか。ともかく、エネルギッシュで迫力があります。今までとは違う作風のように思いますが、2001年1月の「港」という作品につながるものも感じます。この作品は赤が基調で、港に停泊する巨船と手前に寝そべる女性のビキニが真っ赤に染まっています。
     「あんた時間よ」は人体の不思議展を見た者にしか描けないというか、見た者ならすぐわかるものですね。神秘的な人体が生きているときにはああいうふうにしているんだ、とバイタリティと死体とのコントラストのようなもの、死を通して生を見る、そんなものを考えさせてくれました。

     「夜明けまで」、やはりステキです。

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