| 新幹線に乗った時、「あれっ?」と思いました。あれはロサンゼルスのI先生。そばに行ってみると、家族が一緒でした。夫婦と娘さんと小さな孫2人。自由席だったので、3人掛けのところを椅子を回転させて5人が坐っていました。
最初に私に気づいたのは娘さんでした。「あーっ!」と言って私を指さしました。最後に会ったのは20年近く前になるでしょうか。LAの自宅ででした。とても美人の20才過ぎの溌剌としたお嬢さんでした。今もチャーミングな中年になっています。お互いに近況を語り合いました。なつかしかったです。
ホテルが決まっていないので、成田についてから探すそうです。友人に探してもらっていました。新幹線の電話が通じないというので、私の携帯を使ってもらいました。何度も連絡を取りましたが、ついにホテルの予約まではできませんでした。携帯の電池がなくなりそうでしたが、何とか最後までもってくれました。 ホテルが決まっていないなら、大崎教会に来てもらった方がいいかな、と思いましたが、そうしませんでした。
その日、家族は成田までいくというのです。翌日発の飛行機で帰国するからです。ジャパンレールパスが11月15日のその日までになっていました。荷物が多いから成田まで行っていた方が好都合です。 私は品川で降りるはずだったのですが、東京駅まで行きました。
さて、東京駅に着いたはいいけど、荷物が大変です。大荷物が7つ。ご主人が2つの荷物をひっぱります。娘さんは前に下の子を抱っこし、背中にバックパックを背負い、2つの荷物を引っ張りました。奥さんは駅で用意してもらった車イスに乗りました。上の孫はベビーバギーに乗せ、それを車イスに乗せられた奥さんが押すというまことに見事で壮観な行列になりました。私は自分の荷物2つを肩からかつぎ、2つの荷物を引っ張りました。エレベーターを乗り換え、乗り換え4回乗って地下の千葉行きの電車に乗りました。成田へ行くには千葉で乗り換えなければなりません。同じホームならいいのですが。
電車が東京駅を出て行く時、私は拝まれてしまいました。私も皆が無事にホテルにたどり着けるようにと祈りました。 新幹線で一緒になれて良かったと思いました。
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