大崎教会ひろば [One Topic All View / Re[2]: 何ということが…… / Page: 0]

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■1144 / inTopicNo.1)

　何ということが……

□投稿者/ モロ＠MAIL -(2003/07/12(Sat) 16:32:27)
http://osaki.konko.jp

　１２才の少年が４才の子をビルから突き落として殺害したといいます。何ということが起きるのだろうか。胸ふさがれる思いがします。
　酒鬼薔薇聖斗事件の時には、背筋に寒いものが走ったものです。
　アメリカでは、９８年にアーカンソー州ジョーンズボロのウエストサイド中学で、迷彩服を着た１３歳と１１歳の少年が、ライフル銃を乱射、女子生徒４人と女性教師１人が死亡。１０人の生徒が負傷しています。うろ覚えですが、５才の幼児が、祖父の銃を持ち出し、皆を殺すんだといって自宅を出たところを取り押さえられたというニュースを聞いたときには慄然としました。。

　人はヒトとして生まれ、人間になっていくために、周囲から様々なことを吸い取って育っていきます。
　スキンシップが希薄になった先進諸国では、人間として大事な何かを伝えそこなっているのではないか、という思いがしきりにします。

　人間として、得るべきものを受けとることが出来なかったという意味で、加害者である１２才の少年もまた被害者であるように思えて仕方がありません。

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■1145 / inTopicNo.2)

　Re[1]: 何ということが……

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□投稿者/ 三宅美智雄＠MAIL -(2003/07/12(Sat) 16:54:53)
http://konkokyo.org

モロさん、こんにちは。
日々有り難うございます。
この問題では辻井先生とも話し合っておりますが、モロさんの言われる
とおり、加害者も被害者であろうとは思いますが、ほんとうの加害者は
だれなのでしょうか。
私は、あの日から正直なところ、まったくご祈念が出来ていません。
「総氏子身上安全」とお願いしていることがウソであったのか、格好
だけのご祈念だったのか、と己を責めています。答えが出ません。
殺された4歳児のことも、なんとお願い、お詫びしていいのか、私は
分かりません。
モロさんのおことばを読んで、一つのヒントをいただきました。
それは、この行き詰っているご祈念を「加害者」として祈るという
ヒントです。殺された4歳児と殺した13歳の少年も、ともに被害者で
あるとのおことばから、いただいたことです。

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■1146 / inTopicNo.3)

　Re[2]: 何ということが……

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□投稿者/ モロ＠MAIL -(2003/07/12(Sat) 21:30:17)
http://osaki.konko.jp

　三宅先生、何ともやるせない思いがします。

　海外でしばらく滞在して日本に戻ってくると、何とも言えない安堵感があります。安全だ、ということです。平和っていいなあ、と思います。それも、徐々にあやしくなってきました。かつては、車内で人に迷惑をかけている人をみかけたら、注意をしたものです。ところが、先日、東京駅から中央線に乗ったところ、神田で乗ろうとした青年が足をドアの脇にちょっとひっかけたのです。かれは、表情も変えずに電車を思いっきり蹴っ飛ばしました。電車の一部が引っ込んだのではないか、と思えるほどの勢いでした。かれはドア口に立っていた私のすぐ斜め後ろに立ちました。正直、私は恐怖感を覚えました。次のお茶の水駅はセンターに行くために乗り換える駅でしたので、さりげなく下車して、何事もなかったことに安堵の胸をなで下ろしました。こんなことが、日常化しています。

　皆、いらいらしている。こういう人たちを輩出し、そういう状況を生み出してしまった「構造」ということを思います。誰が悪いとはいえないけれども、自分だけが無関係とはいえない。その意味で、私も加害者です。

　私のこどもが赤ん坊の時、アトピー性皮膚炎でした。おしりがただれて、おしめの交換にも悲鳴をあげていました。その頃、有吉佐和子の『複合汚染』を読んでいました。この子の痛みは私を含む現代人のライフスタイルから来ている、と思いました。相済まない、と詫びました。２０年ほど前のことです。ラジオ放送でそのことを語ったこともあって、鮮明に覚えています。

　カンボジアの子供たちの貧困、これも私は加害者なのだ、と思い続けてきました。ＮＧＯ活動は、施しではなく、支援ですが、お詫びでもあるのです。
　「食物は皆人のいのちのために、天地の神のつくり与え給うもの」とのみ教えも、かつて、私は「皆」は食物にかかることばだと思っていましたが、人にかかることばのように思えてきました。要するに、すべての人のために神さまが与えて下さっている食べものを、先進国のわれわれが収奪していて、その結果、南の国の人々が飢えている、という構造が見えてきました。犬養道子著『人間の大地』を読んで、ますますその感を深め、中東、南アメリカ、東南アジアの現状に触れて、それは確信になりました。

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■1147 / inTopicNo.4)

　Re[3]: 何ということが……

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□投稿者/ 三宅美智雄＠MAIL -(2003/07/13(Sun) 09:15:56)
http://konkokyo.org

モロさん、レス有り難うございます。
加害者意識というところまでは、よく分かりました。
しかし、加害者である私のご祈念、御用、生活‥ということになると、
どうも観念的になっているような気がするのです。
金光大神には「罰」という考えがおありになったのかどうか、分かりません
けれど、あの正神さまの記述には、お上のお裁きのようなものが見られます。
私の申します「加害者である私のあり方」とは、どうすればいいのでしょうか。
罰は受けないのでしょうか。もし、罰のない加害者があるなら、それは概念で
しかないのでは‥？
まだ、手探りなんです。しかし、現実は架空なものではありません。
日々のご祈念、御取次は「今月今日」です。逃げ隠れのできない現実のなか
で､手探りという言い訳は通りません。助けてください。

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■1149 / inTopicNo.5)

　Re[4]: 何ということが……

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□投稿者/ モロ＠MAIL -(2003/07/14(Mon) 18:33:17)
http://osaki.konko.jp

三宅先生、難しい問題提起です。

　例えば、南北問題と環境問題で考えたとき、天につばをするようなものですから、当然その結果は自分にかかってくると思います。自分にかかるめぐりは自分がうけるのですから、それはそれで自業自得ということになりましょう。しかし、自分の行為が人を苦しめ、子孫を苦しめる事態をどう受けとめたらいいのか。

　そこで、加害者とならないありかたを求めたいわけですが、現実には構造の中に組み込まれていますから、文明の恩恵には浴さない、と言って、自動車にも、新幹線にも、飛行機にも乗らない、と決意することが出来るかも知れません。私の食べる刺身は南の国の人々の食べものを奪うことになるから食べない、という決意をし、換金作物であるコーヒーは飲まない、と誓うことも可能です。
　しかし、いっさい加害者にならない、ということは現実には不可能です。
　自分が生きていくためには他の生き物の命を奪って食べる以外に自分の命を支える術がないように、生きることは常に他の命に対して悪をなさざるを得ないのが人間の存在です。

　そこで、加害者としての行動に「より少なく」加担するというあり方がありうると思います。他の命を奪うからといって食べないわけにはいかない。そこで、より少なく食べる。少なくとも大食いして体をこわしたり、ムダに作って捨てたりしない。そして、頂く命に手を合わせ、食べる命が生きるような自分の生き方になることを祈る。
　食べるという行為も、感謝とお詫びとお願いを内包した祈りになります。

　こういう祈りをすればいいのだとか、こういう行動さえしていればそれでいいのだとかということで済まされない問題です。しかし、日常のありふれた問題の中に、構造につながるものがあることを見つめ続け、ライフスタイルの問題として、些細であっても、行動していくことが大切であると思います。

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■1152 / inTopicNo.6)

　Re[2]: 何ということが……

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□投稿者/ 三宅美智雄＠MAIL -(2003/07/17(Thu) 16:32:37)
http://konkokyo.org

モロさん、こんにちは。
確かに難しい問題提起なのです。
訳のわからないままに素通りしてはならない問題
なのです。
性急に解答は出せないかも知れませんが、問題は
待ったなしです。議論も大事ですし、それ以上に
今の私には、無我夢中でご神前に座らせてもらって
ご祈念させていただくより他はありません。
答えは神さまからいただきたいと思います。

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