| 新しいご伝記『金光大神』が刊行されました。実に50年ぶりに新しくなりました。この間に、教祖研究がずいぶん進みました。新しい資料もずいぶん出てきましたし、何よりも、20年前に『金光教教典』が出版されたのが大きかったです。晩年の教祖が余り知られていなかったのですが、自ら書き残された『お知らせ事覚帳』が教典刊行によって明らかとなり、それまでの教祖像を一変するようなびっくりする記述がありました。例えば、
「人民のため、大願の氏子助けるため、身代わりに神がさする、金光大神ひれいのため」 「天地の間のおかげを知った者なし。おいおい三千世界、日天四の照らす下、万国まで残りなく金光大神でき、おかげ知らせいたしてやる」 「人代と申し、わが力で何事もやり。今般、神が知らしてやること、そむく者あり。神の教えどおりをする者は神になり。昔は神代と申し、今は人代。昔へもどり、神代になるように教えてやる。難儀はわが心、安心になるもわが心」 「宮殿楼閣七堂伽藍、いらかをならべて建て続けさする」
などは、金光大神の救済に向けた壮大な世界観、神観が表明されていました。以前の教祖伝から、生活者、取次者としての金光大神がイメージされてきましたが、新しい教典からは、救済者、布教者というイメージが浮かんできました。新教祖伝でも、そうした教祖像が踏まえられていると思われますが、私としては、信仰者・金光大神をどこまで汲み取ることができるか、楽しみにしています。 原典の『金光教教典』に立ち返りながら、新ご伝記『金光大神』を拝読したいと思っています。本を入手したい方は教会までお申し出下さい。
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