おおさきだよりメルマガ 106(通算390)号 2010(平成22)年8月号
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おおさきだより メルマガ 106号 (通算390)
2010(平成22)年8月号
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*****<今月のことば>***********************************************
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◇◇◇ 入 院 日 記 ◇◇◇
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14年前の古いノートが出てきました。急性肝炎で入院したときの私の日記です。病状、食事、薬、お通じ、見舞い者のこと、その時の心境などが記されています。
高熱が続いて四十度を超え、心臓が早打ちして、これでは体が壊れると、緊急入院となったのです。当時、三叉神経痛のため、薬を服用していましたが、どうやらその薬による薬害性肝機能障害のため、紅皮症という、全身の皮膚と口や胃腸などの内粘膜とがやけど状態となったのです。全身やけどは死に至ります。医師から、「危なかったんだよ」と言われました。
皮膚が真っ赤に脹れあがり、かゆくて眠れない夜が続きました。しかしながら、心は澄み切り、精神的な高揚感もあって、実に充実した病院生活でした。
いま読み返して、その時のことが鮮やかに甦ってきて、何ともありがたい気持ちに満たされます。
病んでみて、それまでの日常が大いに反省させられます。入院直前の過密さは異常でした。睡眠不足、過労をものすごく反省しています。そして、これまで、いかにおかげを受けてきていたか、痛いほどに思い知らされます。病気の効用です。
眠れぬ夜は、人のことを祈る時間を潤沢に頂いた、と受けとめています。眠れないことが苦痛ではないのです。かゆいのはつらいけど、そのつらさゆえ、祈りに一途になれるのでした。
日記の中に、「皆の祈りを感ずる。皆の祈りが見える」ということばがありました。それが、私の心に突き刺さりました。
その年の秋、大崎教会は開教70年祭を迎えました。教会では、入院1週間目の日に大祭までの百日信行に入りました。私は病院での百日信行を、トイレ掃除から始めました。病院のトイレには手を洗ったあと拭くペーパータオルがあります。他の人が捨てた使用済みの紙も使って床を拭きます。トイレに行くつど拭いていたら、広い床がピカピカになりました。
6人部屋の患者たちとも積極的に交流しました。最初、ベッドの仕切りカーテンは閉め切られていましたが、声をかけるうちに、次第に開け放たれるようになりました。閉めるのは看護師が治療のために閉めるときか、夜眠るときだけになりました。
ある日の病室での会話。皆が「メシがまずい」といいます。私は「うまい」と答えます。「まずいとは言わないまでも、うまくはない」とS氏。「そうかなあ。うまいと思うけどなあ」。
するとM氏、「田中さんのように、うまいうまいと言って食べていると、早く良くなるんだよね」。
あゝ、そういうふうに受けとめてくれるのか。
皆は、「駅前の屋台のラーメンが食いたい」「向かいの店のモーニングが食いたい」「ビールをキューッと一杯やりたい」といいます。無い物ねだりをする。私には、そういう思いは少しも湧いてきません。現状に充分満足している。
見舞いの方に、「何かほしいものは?」と問われて、「ほしいものは、今、ここにすべて手にしています」と答えています。潤沢な時間、これが何よりの宝です。
国際センターの御用があるので、かなり頻繁に、他教団、海外と連絡を取ったり、国際センターに指示したりしていましたが、多忙という感じではありませんでした。
たっぷりとした時間の中で、ご祈念をし、考え、反省し、創造していく。こんな贅沢がまたとあるでしょうか。
24日間にわたる入院の退院前夜に、とても貴重な入院生活を送ることが出来た、と感謝しています。その体験を通して、日常の起居いっさいが楽しくなった、と記しています。
14年前の、52歳という、やや未熟で、昂揚した語り口でありますが、肯定的で、前向きな姿勢には共感できる面があります。ふり返っておくのも悪くはないかな、と思いました。 (元雄)
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退院前夜に記す
’96. 8. 3 8:30 pm
まことに貴重な入院生活を送らせて頂きました。
これまでの日常に、いかに自分の時間がなかったか。雑務に追われる日々だった。時間に追われる日々だった。がむしゃらな日々だった。
入院中のこのゆったりとした時間の流れ。何とも有り難かった。食事がすめば30分間ゴロリと横になり、すっきりすれば読書に時間をかけられる。時間管理(メモ)をしてみると、時間というものとのつき合い方がわかる。
祈る、ということが楽しくなった。修行が楽しくなった。人と話すのが楽しくなった。同室者とも自由に話し、自由に一人の世界に入る。寝たり、起きたり、坐ったり。屋上まで階段で日に2〜3度。祈念と気功。
天地を祈る。病院中を祈る。
養生ができた。まだ肝臓は痛んでいる。一病息災ということか。ムリは禁物。ユックリズムで、休息しいしい、節度・るくらしをしよう。
何事も祈りをもととすること。信心をもととすること。そこから心楽しい世界が開ける。痛くても、痒くても、苦痛にならぬ世界が・る。
人生50年、大きな転機にご時節を頂いたことを感謝している。心が広やかで豊かだ。充実している。 田中元雄
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<8月のこよみ>
1日(日)朝10時 信 徒 会 役 員 会(8月度)
6日(金)朝10時 月 例 祭・平和祈願祭
教話「いつでも どこでも」 下谷教会・菱田正樹先生
11日(水)朝10時 手作りの会
16日(月)朝10時 月例祭
教 話 「とりなおしの出来ぬ人生」 江戸川教会長・原田 敏 先 生
14日(土)朝10時 ね っ こ の 会 (バザー準備)
21日(土)夜7時 わ さ び 会 (暑気払い)
26日(木)朝10時 月例霊祭
28日(土)昼1時 公開シンポジウム(四谷区民ホール)
29日(日)朝10時 信 徒 会 役 員 会(9月度)
29日(日)朝11時半 いわおフォーゲル隊リーダー会議
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ご本部参拝(生神金光大神大祭)
10月2日(土)〜3日(日)
宿泊 金光北ウィング 光風館
2日夕食(午後6時) 土佐家
費用 約36,000円 (夕食以外は自弁です。)
*ジパングは安くなります。
ジパングの方は8月26日までに手帳を教会へお届け下さい。
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公開シンポジウム
「よりよい未来へーいま、求められる教育とは」
日時:8月28日(土)午後1時から5時
場所:新宿区立四谷区民ホール(地下鉄丸ノ内線・新宿御苑前)
入場無料
■コーディネーター
保阪正康氏(ノンフィクション作家)
■基調講演・パネリスト
佐藤元信氏((学)金光学園高等学校中学校校長)
■発題・パネリスト
上原泰男氏(東京災害ボランティアネットワーク事務局長)
近藤和明氏(金光教小阪教会長、元金光大阪高校教諭)
※託児所を用意しております。
主催 金光教(金光教東京センター・金光教東京都教会連合会)
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<気功教室> 毎週木曜日 夜7〜8時 1回200円
8月5日、19日、 26日 (12日はお休みです。)
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<金光教の時間>
ニッポン放送 1242kHz
日曜日 午前4時30分
ラジオドラマ「花ものがたり」
第1回 バラ 8月 8日
第2回 スイートピー 8月15日
第3回 トルコキキョウ 8月22日
第4回 カーネーション 8月29日
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金光教大崎教会
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